slow step > ウづキ サクジつ


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動画:【自主制作ムービー】ウづキ サクジつ - April Inertia -


■ 『ウづキ サクジつ』について
2012年制作のオリジナルショートムービー。
出逢いと、はじまりと、戯言の物語。


■ 制作スタッフ
・西崎乱平(シナリオ/構成)
・akiho(イラスト/動画編集)


■ 素材借用
この作品では以下の方々の素材を使わせていただきました。

《背景素材》
・佐伯蓮 様
・智三 様
・sevi 様
・おこじょ 様

《音楽素材》
・Music with myuu 様
・Remair 〜記憶の星〜 様
・WindSphere 様
・WEB WAVE LIB 様
・音の葉っぱ〜効果音・ジングル・BGMのフリー音素材集〜 様
・ハワイ 様


■ 制作裏話
無駄に長めな駄文です。
本編視聴後のさらなる暇つぶしにでもどうぞ。
(ネタバレ含みますので反転してお読み下さい)

■原作
本作には原作というか原案みたいなものがあったりします。
筆者ことシナリオ担当の西崎乱平が個人制作用に企画していた短編小説で、現代を舞台にした死神と魔女のボーイミーツガールストーリーというシロモノでした。

まあ、登場人物が(元)死神だったり魔女(の末裔)だったりする以外は、ほぼ本編と同じような内容でして。
いろいろ設定を考えたりもしたんですが、「春、(学校の)中庭で出逢ってベンチでダベる」シチュエーションで満足しちゃって後が続かずプロットも固まらず、まあ気が向いたら書こうかなーと、ゆるく挫折してました。

時は流れて去年の12月、本作の企画を立てるにあたってakihoさんから「制作期間は3ヶ月、季節をテーマにしたショートストーリーで」とのオーダーがあり、公開が4月頃(入学式シーズン)なら雰囲気が合ってて良さげかなー、ってなノリで、件の小説企画を原案に選びました。

その後、短い尺の中でオカルトファンタジー要素を出しても説明の手間がかかるし、そこまで物語性が深まる訳でもないし、何より公開日と同月に発売の某型月の雑居ものにも魔女が出てきて何だか二番煎じみたいで微妙だったので(笑)、その辺の設定は丸々カットで、地味で普通な現代ものの『ウづキ』が生まれました。


■タイトルについて
ウづキ サクジつ=うづきさくじつ=卯月朔日=4月1日、という、割とストレートなネーミングでした。

ちなみに作品タイトルの候補は他にもいくつかありまして……

April Hermit』、『あるぬくい日』、『晴春戯言浪漫譚』、などなど。
どれもパッとしないなーと思い悩んだ挙げ句、何かの拍子に『ウづキ』となりました。

シナリオ書くよりタイトル考える方が苦労したのはナイショ。


■舞台設定とか
某県某市の某私立高校。
やや前時代的な校風が特徴で、学習時間を増やす為に春休み・夏休みは短め。
その影響から、入学式は例年、4月1〜3日頃に行われる(今年は1日)

開校以来100パーセントを誇る進学率が売りだが、ぶっちゃけ進学先はピンキリ。
また、5年ほど前に同市内の新興進学校に全国模試ランキングで追い抜かれてからは、年々生徒数が減って落ちぶれ気味。

……以上、「4月1日は高校春休みだろJKwwwワロスwwwwww」的なツッコミに対する言い訳でした(何)


■主人公
本名未定の少年主人公。便宜上のあだ名はダル男。

中流家庭で育った平凡な少年。
ものぐさで常に無気力。たまに生きてることも億劫になる。
本当は県立高校で適当な青春を送るつもりだったが、親にゴリ押しされて受けた私立の進学校に合格・進学する。

コンセプトは「けだるい良識人」

原作版ではリストラされた元・死神。
職務怠慢で解雇され、退職金代わりに『人間』として生きる権利を与えられる。
郷に入っては郷に従え、身の振り方を考えるなら学校に行くのがいいかなと、高校進学を決める。
しかしルーズな彼のこと、入学式でさっそく遅刻し、中庭でうろうろしていたところでヒロインと出逢う。
ちなみに高校は私服OKという設定で、ビジュアルは喪服姿に鎌代わりのすりこぎを装備。


■ヒロイン
本名未定のヒロイン少女。便宜上のあだ名はペタ子。

華族の血を引くお嬢様。
幼少期から礼儀作法と立ち振る舞いを教えられた為、物腰は柔らかい。が、性格はちょっと辛辣。
格式高い家庭環境で育った反動からか、自由気ままな猫に心惹かれている。

コンセプトは「おしとやかな毒舌家」

原作版では異界からやって来た魔女の末裔。
彼女自身は魔法は使えないが、先祖への尊敬&憧憬からオカルトにかぶれ、小中学校時代は周囲から浮いた存在だった。
(人嫌いな性格の為)高校の入学式をエスケープして中庭で読書していた時に主人公と出逢う。
何気なくディープなオカルトネタを振ってみたところ、普通に会話が成立したことで、彼に興味を抱く。
服装はコテコテの黒ゴスロリ。


■ボツになったオープニング
本作では当初、物語の冒頭部分(プロローグ)をゲームのオープニング風にアニメーションで表現しようと構想していました。
ダル男が寝こけてるシーンやペタ子が捨て猫と戯れるシーンなど、カット絵を繋いで、本編で語れなかった部分をダイジェストで流す感じで。

シナリオといっしょに絵コンテも用意しないとなーと、私的には結構ノリノリだったんですが(笑)、いざ必要なカット数を概算してみたらまあ、本編イラストの倍以上は必要だってことに気づいた訳です(←阿呆)

制作期間もそう長くないのに作画にあんまり負担かける訳にもいかず、オープニングムービーはお蔵入りになったのでした(泣)

うーん。
いつか別の機会でつくってみたい未練。


■続編
いただいた感想の中に、「続編を見てみたい」という方もいらっしゃいました。
個人的には、ああいう終わり方ですし、続きは作者があれこれ決めてしまうより視聴者の皆さんがそれぞれ自由に想像して……というのでも良いかなと思ってるんですね。

しかし、確かにあのふたりを使って他の季節、年内イベントを描いてみるのも面白そうだと思います。
例えば、パラレルワールドとしてひとつの形をつくってみるのもありっちゃありかなーとは思いますね。

まあ、今のところつくる予定は一切未定なんですが(何)




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